◇新大陸通信・05号◇


 アルフレイム大陸の魔動列車関係の二次創作を(多いので単独で)まとめました。


◇アルフレイムの車窓から

 
 アルフレイム大陸では、ドーデン地方を中心にした鉄道網があります。市内の路面列車や、キングスフォールには地下鉄もあったり。

 
キングスフォール/グランドターミナル→ヒスダリア

機関車
一等車…コンパートメントが3つ
食堂車…半個室の小部屋、バー、ラウンジ
二等車…4人用コンパートメントが左右に3つずつ
三等車
三等車
※二等車と三等車の間は通路をつなげていません(軽業は目標値9、幅跳びは目標値11)。

「トレイン・トラベラーズ!」1巻で蛮族に襲われた列車です。キングスフォール〜ヒスダリアを5時間で結んでいます。巻頭の地図では徒歩5日くらいの距離ですので、1日40km移動として、平均時速40km、最高で時速60kmくらいでしょうか。

 
〈鋼の水牛号〉

機関車
風呂車
二等寝台車改(冒険者用)…2人用寝室が4つ
二等寝台車改(スタッフ用)
一等寝台車改(幹部用)
食堂車
貨物車
騎獣車

「トレイン・トラベラーズ!」の冒険者ギルド列車です。

 
 なんて公式列車もあります。その表現なんだか。
 以下、そうして思い付いた列車とかの二次創作を並べます。

※表記の注意
 魔動機関とマナチャージクリスタルを積んでいるのは、「機関車」「動力車」、あるいはその他の特殊な車両です。
 「機関車」に客席や荷物スペースはなく、「動力車」にはあります。
 列車が終点で折り返す時、機関車は編成の反対方向につなぎます。
 「貨物車」は有蓋・無蓋を表記上区別していません。荷物車として使う場合は有蓋車を使います。
  斜体はフレーバーテキストです。
  ――執筆者――

※その他イメージの注意
 動力関係以外の技術の発達レベルは、20世紀初期レベルを想定しています。雰囲気はヨーロッパの列車に合わせました。
 ……「トレイン・トラベラーズ!」読み返すと、車両が結構小さくない? とか思いましたが、まあいいや。

 公式設定については、『ルールブックII』や「トレイン・トラベラーズ!」などをお読みください。


☆一般列車

 ドーデン横断鉄道の幹線や支線、地方間を結ぶ路線など、長距離用の鉄道です。公営の組織(政府の部局とか公企業とか)や、沿線の政府や民間などが出資した会社などで運営されていますが、線路や車両の規格は大陸全土で統一されています(ヨーロッパ大陸部の古い汽車(20世紀初頭)くらいの大きさです)。運営の上下分離とかはありませんが、特別な目的(国際列車の運行や資源の運搬など)のために列車の運営会社が作られる例もあります。
 列車の種別は列車の運営元ごとにばらばらで、統一されていません。旅客列車では、大まかに特急(スーパーエクスプレス、リミテッドエクスプレス、ビュレット、キャノンボール、ミーティア、ドラゴン)、急行(エクスプレス、メイル、フライヤー、スペシャル、ジャベリン、クロスリージョン、インターシティー、ライトニング、グリフォン)、準急(セミエクスプレス、ダイレクト)、快速(ラピッド、リミテッドストップ、スキップストップ、ホース。短距離を頻繁運転するならシャトル。途中で停車しないならノンストップ)、普通(ローカル、リージョナル、パーラメント、フットマン。各駅停車とは限らない)、近郊列車(コミューター、サバーバン)などです。そして実質より速そうな名前を付けがちなため、しばしば政府主導で大げさな名前が下方修正されます。地方間列車(インターリージョン)はまた別の分類になりますが、特急か急行に相当します。
  「区間快速急行」
  「特別停車と種別変更」
  「ないから。ローカル線の普通列車みたいに、同じ種別でも停車駅が違う程度はあるだろうけど」
  ――鉄道マニアが集まったプレイ卓――

 機関車は魔動機関(モーター)にマナチャージクリスタルのMP、または屑魔晶石のMPを注ぎ込み回転させて、魔動コアで制御しながら車軸へ推進力を伝達します。魔航船より小さなマナで動きますが、マナを継続的に流し込む必要があるため、魔動機関を乗務員のMPだけで動かせるのは短時間のみで、大半の機関車はそういう使用法に対応していません。魔動機関の発熱を冷却する装置は水冷式で、魔動バイクや魔航船のような空冷式、あるいはラジエーター併用型の水冷式は、大きすぎる発熱量に対応しきれないため、考案されましたが実現はしていません。外見は蒸気機関車に似ていますが、燃料を燃やしているわけではないので、吹き出すのは水蒸気だけです(足回りから高温の水蒸気を吹き出すのは危険なため、水蒸気用の排気管を上部に設けるか、一部の車両では冷却器で水蒸気をある程度冷やしつつ、復水器で水の一部を再回収します)。現在では(レーゼルドーン大陸の辺境の街アシュラウト以外では)作れない魔航船の魔動核とは違い、機関車の魔動機関や魔動コアは現存する技術でも作れます。
 小型の魔動機関とマナチャージクリスタルを搭載して、車内の空間の大半またはすべてを客車として使う動力車もあります。走る空間に限りがあり、運転する距離も短い地下鉄や路面列車で主に使われ、やはり水蒸気を吹き出します。
 機関車の運転や整備は、一般技能のトレインエンジニア(機関士)技能かレイルローダー(鉄道員)技能で行います。運転だけはライダー技能でも可能ですが、不慣れだと-4の修正を受けます。
  「魔動列車の機関車は、蒸気機関車とは違うんだ」
  「電気式ディーゼル機関車に近いかな。燃料でモーター回して走るってやつ」
  ――プレイヤー達の雑談――

 客車には一等車・二等車・三等車があります。一等車はおもに上位の列車に、三等車はおもに下位の列車に編成される傾向があります。運賃自体が等級により異なり、列車種別が違っても種別による特別料金は(基本的に)掛かりません。一部の鉄道では「ファースト/プレミアム/パブリック」「ブルー/シルバー/レッド」「ソーラー/ムーン/スター」など数字でない名称を使いますが、連絡運輸上の規定で該当する等級が決められています。等級を記号で区別するには「I・II・III」や「▲・◆・▼」などを使っています。
 客室は一等車と二等車はコンパートメント式(中央通路の左右に部屋が並ぶか、片方に寄った通路の反対側に部屋が並び、中で向かい合わせに掛けるタイプ)、三等車は開放式(硬い固定クロスシート)が主流です。客席の大きさは人間向きサイズ(一等車は横3列、二等車・三等車は横4列)で、リルドラケンの乗客には三等車はきついかもしれません。扉は手動です(走行時にはロックが掛かる車両もあります)。暖房は魔動機暖房か石炭暖房で行いますが、冷房はごく一部の一等車の魔動機冷房しかありません。車内照明は一等車と二等車は魔動機照明、三等車は魔動機照明かランタンです。
  「公式リプレイの車両って、ちょっと小さくない?」
  「二等コンパートメントが左右3つずつって、長さ6m、出入口とか入れても10mくらい?」
  「まあゲームだと部屋数多いと回るの大変だし、おもちゃの汽車みたいで可愛くもあるよ」
  「実はタルゴみたいな連接車とか」
  ――ゲームマスターも混ざっての雑談――

 一等車と二等車には寝台車(通路が片方に寄ったコンパートメント式)もあり、夜間には座席を展開して寝台(一等は2段、二等は3段)にして、昼間には上部の寝台を収納できます。寝台車は運賃自体は座席車と同じですが、夜間を通して使用する場合、少額の追加料金が掛かる列車もあります。
 魔動機文明時代から継続して使われている車両も一部ありますが、特にドーデン地方では、(足回りはそのままで)新しい車体への載せ替えが進んでいます。
  「驚異の耐久力。メンテナンスフリーにも程があるだろ」
  「まあ、リーンシェンク地方でも野生のドゥームが300年歩き回ってたし」
  ――プレイヤー達の雑談――

 一等車は貴族や富裕層、高レベル冒険者が快適さとプライバシーを求めて利用して、一般の旅客は二等車をおもに使います。三等車はクッションのない椅子など明白に劣る設備のため、乗客は行商人、季節労働者、駆け出し冒険者のような、移動が必要だが財布の中身の乏しい層に偏りがちです。運賃が安く抑えられていて儲けが出ない三等車を連結するのを嫌がる鉄道会社も多いですが、キングスレイ政府をはじめとするドーデン地方の諸国は、社会の活性化のために一定割合以上の三等車の運用を義務付けています(そして三等車は遅い列車に回されがちです)。
  三等車は財布に気をつけろ。一等車は命に気をつけろ。
  ――ドーデン地方の格言――

 貨物車も、現実世界の20世紀初期にある種類(有蓋車、無蓋車、ホッパ車、タンク車……)はだいたい揃っています。貨物コンテナもありますが、共通規格化されておらず、あまり使われていません。
 貨物列車には、貨物車だけでまとめて編成を組む専用の貨物列車(長距離か大きな需要のある駅の間を結ぶ)と、客車と併結して小さな駅で貨物車の連結や切り離しを繰り返す混合列車があります。

 列車の乗務員は、機関車を運転する機関士(または動力車を運転する運転士)、機関士を補佐する(機関車によっては屑魔晶石をくべる)機関助手、駅や信号所と通信する信号士、列車の安全確認や検札などを行う車掌、食堂車や車内販売や寝台セットなどを行う客室従業員、列車の安全を確保する鉄道保安員などがいます。乗務員の最上位者は、機関士か車掌がなる事が多いのですが、法令上の曖昧さが事件発生時の混乱につながる事も多く、「船では船長が代表する」のような明確な基準を求められもしますが、運転と車内取り扱いが職務的に分断されているせいもあり、曖昧になったままです。

 人族の領域内では【フラッシュライト】を点灯して夜間も運転しますが、地方間では昼間のみ運転を行い、旅客列車の前に先導の偵察列車を運行するなど、安全に注意を払っています。

(戦闘に巻き込まれたら)
 車両1両はレイルウェイカノンのデータを参考し、「攻撃能力はない」「車輪でのみ移動する」「列車砲の代わりに「車体」があり、「○搭載=10体」を持つ」として扱うあたりでしょうか(乗客はもっと乗れますが、自由に動き回って戦闘できる上限が1両で20人くらいだという想定です)。
 状況に応じて、レベルや防護点、HPなどのデータを調整する、あるいは回避や抵抗を行わない事にしても構いません。
  「部位数が4つかあ。《投げ強化II》で部位3つまでなら投げられるのに、投げられないやこれじゃ」
  「列車投げる気でしたか(スカイシップのデータを安直に流用しなくてよかった)」
  ――グラップラーのプレイヤーとゲームマスター――

 
急行列車〈ゴケルブルク郵便号〉

機関車
一等寝台車
一等車
食堂車
二等車
二等車
二等寝台車
二等寝台車
貨物車(郵便車)

 ドーデン横断鉄道の幹線を走り、キングスフォール〜ゴケルブルクを15時間で結ぶ、一等車と二等車だけで編成された急行列車です。貨物車にはおもに郵便を積んでいます。郵便を速く届けるために急行列車に積み込む事が多く、いくつかの鉄道会社で急行に相当する種別を「郵便(メール)」と呼びます。個別の列車は行先の名を取って「〜〜郵便号」として区別します。
 座席車はおもに昼行列車に使いますが、夜行列車でも短距離乗客用にいくらか混ぜて連結しています。
  「ようこそ、〈ゴケルブルク郵便号〉へ。
  まずは切符を拝見いたします」
  ――〈ゴケルブルク郵便号〉車掌――

 
急行列車〈ルアーナの雫号〉

機関車
一等車
一等車
ラウンジ・荷物車
食堂車
二等車
二等車
二等車
二等車

 キングスフォール〜オルファードを10時間で結ぶ急行列車です。朝に出て夕方に着く昼行列車のため、座席車のみの編成です。社交の場としてのラウンジと、乗客の手荷物用の荷物室を、1つの車両に併設しています。
  「久し振りの列車の旅ですわ」
  「そうですな、お嬢様」
  「もう。わたくしより年下なのに子供扱いはやめて下さる?」
  ――人間の令嬢とルーンフォークの(外見は老)執事――

 
急行列車〈ミスリルの宝冠号〉

機関車
一等寝台車
一等車
ラウンジ車
食堂車
二等車
二等車
二等寝台車
二等寝台車
貨物車
一等寝台車(貸切)

 キングスフォール〜グランティンを4時間半、そこからアルショニアまでさらに3時間で結ぶ急行列車です(とはいっても夜行列車で、グランティンに停まるのは深夜ですが)。キングスレイとアルショニアを結ぶ最短経路であり、行き来する要人が乗ったりもします。
  「という事はお姫様も?」
  「今のお姫様なら、泳いで渡れそうだけどね」
  ――グランティン大鉄橋からスィーク海を見下ろしながら――

 
急行列車〈コルセスカ号〉

制御一等車
一等車
食堂車
動力二等車
二等車
二等車
制御二等車

 両端に運転台が付いた客車をつけて、中間に車内の大半が魔動機関になった動力車を挟んだ編成です。機関車が客車を引く列車より、編成を組む自由度が低い代わりに、編成の統一感が取れた感じになっています。
  「足回りも窓もかっこいいね! 切符を取ってくれてありがと!」
  「えへへ、まあね」
  ――喜ぶ冒険者と幼馴染の依頼人――

 
急行列車〈ベク・ド・フォコン号〉

制御一等車(展望車)
一等車
バー・荷物車
動力二等車
動力二等車
二等車
制御二等車(展望車)

 同様のコンセプトの編成で、先頭車の運転台が上についていて、一番前で旅客が展望を楽しめる列車です。動力車は2両にして、軸重を分散させるとともに、片方が故障しても動けるようになっています。
  「つまりパ○○マカー?」
  「むしろロ○○スカーかな。ついでにビ○○カーを足して割らないくらいの」
  ――鉄道マニアのプレイヤーとゲームマスター――

 
準急列車〈青の天幕号〉

機関車
一等寝台車
一等車
食堂車
二等車
二等車
二等寝台車
二等寝台車
三等車
三等車

 キングスフォール〜マグノア首都間を10時間半で結ぶ準急列車です。同じ区間を幹線経由で8時間で結ぶ急行列車〈金の天幕号〉より遅いですが、幹線よりやや北のローカル線を縫うように走り、沿線の需要に応えています(あと、距離が短いので、運賃が少し安いです)。最近になって、ローカル線の運営会社が路線の改良工事に取り掛かり、幹線とシェアを争う姿勢を見せています。
  「鉄道省と関西鉄道みたいな?」
  「他のプレイヤーには通じないけど、そんな感じになるかな」
  ――鉄道マニアのプレイヤーとゲームマスター――

 
快速列車〈南西の風号〉

機関車
一等二等合造車
食堂車
二等車
二等車
三等車
三等車
貨物車

 キングスフォールからドーデン地方南端まで、7時間で結ぶ快速列車です。キングスフォールから南への路線はほかの方面ほど需要が大きくないため、急行はあまり走っておらず、快速でも急行と比べてあまり遅くありません。こちら方面の運営会社は、三等車でも座席に座りやすい掘り込みを入れた板を使ったり、二等車も急行の格落ちではない新しい車両を使ったりして、需要の開発に力を入れています。
  「座り心地上々! やっぱり二等奮発しただけあるよねー」
  ――三等車を卒業(?)した冒険者――

 
普通列車〈銅の駱駝号〉

機関車
一等座席寝台合造車
食堂車
二等車
二等車
二等寝台車
三等車
三等車
三等車
貨物車

 ドーデン横断鉄道幹線を走る、二等車と三等車が主体の普通列車です。車掌は1人だけで、普段は後方に乗務して編成を監視します。貨物車に積むのは、おもに旅客の手荷物です。停車駅が多く、急行列車を退避したりする事もあり、時間は急行の2〜3倍ほどかかりますが、等級制であるため運賃は変わりません。
 普通列車の一等車には、座席部分と寝台部分を半分ずつくっつけた車両もあります。三等車には寝台仕様の車両はありません。
 一等車・二等車の座席指定の都合上、長距離列車には判別するための名前があります。かっこいい名前は代表的な列車に取られて、普通列車やローカル列車ではよく分からない名前になる事もしばしばです。
  「銅は分かるけど、らくだって何?」
  「砂漠地帯にいる動物さ。ちなみに砂漠っていうのは」
  ――森から出てきたばかりのメリアの冒険者と、依頼主のタビットの賢者――

 
普通列車〈覆う葛号〉

機関車
給水車
二等車
三等車
三等車
三等車
貨物車
貨物車
冷蔵車

 通常の普通列車より、退避時間をさらに多くとっている列車です。利用者はほとんどが行商人で、途中駅で行商のために降りて行ったり、途中駅で商売を行ったりします。魔動機術を使った冷蔵車を連結しており、辺境で海の魚を手に入れる数少ない機会を提供してくれます。
  「さあさあ、スィーク海の鱈の干物と鰯の油漬けだよ」
  ――途中駅で品物を広げる行商人――

 
普通列車〈北のサーベルタイガー号〉

機関車
一等座席寝台合造車
食堂車
二等車
二等寝台車
三等車
三等車
三等車
三等車

 ヒスダリア〜スルーザファングトンネルを結ぶ列車です。利用者の大半は、スルーザファングトンネルで働くために出稼ぎに行く労働者です。
  (ところでこのトンネル、長さはどれくらいあるんだろう。アンダファングトンネルともつながってたりするのかな)
  ――ルールブックIIの地図とにらめっこするゲームマスター――

 
シャトル列車〈スカイホエール号〉

機関車
一等車
二等車
二等車
三等車
三等車
貨物車(郵便車)
騎獣車
騎獣車
車運車
車運車
車運車
車運車

 グランティン大鉄橋を渡り、グランティン〜アルショニアを3時間で結ぶシャトル列車です。アルフレイム本土とアルショニ島を行き来する馬や馬車も運べるように、騎獣車と車運車を連結しています。
  「テラスティアとレーゼルドーンを結ぶグリュック大橋もすごいけど、この橋もすごいよねえ」
  ――列車から外を眺める異国風の冒険者――

 
混合列車〈朝露のしたたり号〉

機関車
二等寝台車
食堂車
三等車
三等車
貨物車
貨物車
貨物車
貨物車
※貨物車は随時増解結。

 幹線では旅客列車と貨物列車を別々に運行する事が多いですが、ローカル線の混合列車では、客車の後ろに貨車をつないで、駅ごとに貨物を出し入れしたり、駅あての貨物車を切り離したり、駅発の貨物車をつないだりします。手軽に食べ物を入手しにくい地域を運行する列車の場合、二等車の両数が少なくても、食堂車は必ずつなげています。ただし三等車の乗客の利用は想定しておらず、停車時間中に弁当を買うか、あらかじめ食べ物を持ち込むしかありません。
  「すみませーん。お客様の中に冒険者はいらっしゃいますかー?」
  ――典型的な冒険の依頼が発生?――

 
普通列車〈羽ばたくカササギ号〉〈ついばむワタリガラス号〉

機関車
三等車┐
三等車├キングスフォール〜A駅〜B駅
二等車│〈羽ばたくカササギ号〉
二等車┘
食堂車─キングスフォール〜A駅
二等車┐
二等車│〈ついばむワタリガラス号〉
三等車├キングスフォール〜A駅〜C駅
三等車┘

 ドーデン横断鉄道では動力集中方式(機関車が客車を引っ張る)が標準であるうえ、「二等車以上と三等車を貫通しない」「長距離の一等車と二等車には食堂車を併結する」という原則があるため、長い編成での運用が多く、客車編成の複雑な分割併合はあまり行いません。末端区間に同じくらいの需要が見込める場所が2つある場合はその例外です(特に、単線でダイヤの余裕があまりない路線の場合)。この列車は終点付近で2つに分割して食堂車を置いていき、分割駅で食堂車の整備をしている間にそれぞれの終点から折り返してきます。
  「両方の町が魔法文明時代からのライバル関係だというのですが、歴史を盛ってますよねたぶん」
  「まあ、ご近所さんほど仲悪いっていうから」
  ――分割駅で一時下車して、切り離しを眺めながら――

 
特別急行列車〈赤い霧号〉

機関車
給水車
一等車
一等車
食堂車
二等車
二等車
二等車

 キングスフォール〜ヒスダリアを3時間半で結ぶ、高出力で発熱が激しい魔動機関、大型のマナチャージクリスタル、冷やすための給水車を組み合わせた機関車を使った高速列車です。吹き出す莫大な蒸気が太陽の光に映えるさまを表現した列車名だと公式にはなっていますが、試運転中に襲撃したダークトロールと「接触」を起こして赤い霧のように粉砕したからだという噂があります。
  それはさすがに大げさな表現ではないかと思われる。衝撃は速度の二乗に比例するが、下記の計算上、ダークトロールを衝突で細胞まで破壊するためには時速200kmを超える事が必要だとされており――
  ――「〈赤い霧号〉の歴史」(『ドーデン鉄道マニアックス』288年4月号)――

 
特別急行列車〈子午線祭号〉

機関車
給水車
一等寝台車
一等寝台車
一等寝台車
ラウンジ車
食堂車
食堂車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
展望車

 フィノア大草原を縦断して、フレジア国境沿いを通り、オルファード〜スルーザファングトンネル入口を12時間で結ぶ列車です。「特別急行」ですが、速度は通常の急行と同じ程度で、「サービスが特別」という意味だと思った方がいいでしょう。
  「あははは。列車だー。マジ乗りたいー。あははは」
  ――国境の向こうから列車を眺めるアジサイのメリア(「トレイン・トラベラーズ!」1巻より)――

 
配給列車〈鉄の匙号〉

機関車
給水車
二等寝台車
業務用車
業務用車
貨物車
貨物車
貨物車

 鉄道の工場を拠点にして、各地の駅や車庫などへ必要な物品を配る列車です。
  「寝台車は何に使うの? ここに住んで仕事用?」
  「魔法文明時代の役人みたいな怖い事言うな。遠くへ出張した時に寝るためだ」
  ――配給列車に混ざっていた謎のアイテムの出所を探しながら――

 
偵察列車〈ジャイアントクラブ号〉

機関車
装甲車
貨物車
貨物車

 人族の地方と地方を結ぶ路線を回り、点検を行うための列車です。地方間の路線では、乗客を乗せた列車の前を走らせて、路線に異常が無いか見回り、運行を妨害する蛮族などを排除しています。
  「こいつに下位蛮族は引っ掛かる。頭の良い幻獣は避けて通る。上位蛮族は手出しせず、割のいい獲物をじっと待つ」
  ――とある武装鉄道員――

 
地方間列車〈ブラッドシー号〉

機関車
給水車
装甲車
一等寝台車
一等車
食堂車
二等車
二等車
二等寝台車
二等寝台車
三等車
三等車
装甲車

 ゴケルブルクからランドール地方の入口までを結ぶ列車です。ランドール地方は戦乱が多く不安定な土地柄で、ハルシカまで延長する計画は予定線上の諸国の激しい攻防の末に破綻してしまいました。ランドール地方へ向かう冒険者へ格安な移動手段を提供するため、冒険者ギルドが支援して、三等車が連結されています。
  「むしろ列車を通すためにランドール地方を征服」
  「無理無理」
  ――ハルシカを目指す冒険者パーティの二人――

 
地方間列車〈北の極星号〉

機関車
給水車
装甲車
一等寝台車
食堂車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車(冒険者ギルド貸切)
騎獣車
装甲車

 キングスフォールからヴァイスシティへ向かう、アルフレイム大陸最北の鉄道を走る列車です。冒険者ギルドの貸切車両を連結して、ギルド本部と外の地域との往来に使われる事もしばしばです。コルガナ地方内では、魔神の襲撃に備えて、イーヴとハルーラの高レベルの神官が必ず同乗しています。
  「ヴァイスシティまでの乗客死傷率は約1%です、ご安心ください」
  「十分高いよ! そして死者と負傷者の内訳は!?」
  ――グランドターミナル駅で見送るルーンフォークのメイドと、見送られる冒険者――

 
地方間列車〈ブルライトの車輪号〉

機関車
機関車
給水車
装甲車
一等寝台車
一等車
食堂車
二等車
二等車
二等寝台車
二等寝台車
貨物車
貨物車
装甲車
三等車
三等車
三等車
※三等車は区間限定。

 ドーデン地方のキングスフォールとブルライト地方のラージャハを結ぶ、アルフレイム大陸最長級の列車です。故障に備えて機関車を2両連結しており、人族の地方から離れた際の蛮族や幻獣の襲撃に備えて、装甲車に武装鉄道員を乗せています。列車本数が少ない区間では三等車も連結して、地域内輸送の需要に応じていますが、連結位置のせいで、「襲われると囮として切り離される」という噂が流れています。
  「変な噂を立てられるくらいなら、本数けちらずに増やせばいいのに」
  「マナチャージクリスタルが発掘できれば、本社の工場で機関車も作れるんだろうけどねえ」
  ――冒険者と機関士――

 
キングスフォール近郊列車〈ウミネコ号〉

動力三等車
三等車
二等車
制御二等車

 動力と運転席が付いた客車を片方の先頭に、もう片方の先頭に運転席が付いた客車をつなげた列車です。キングスフォールグランドターミナル駅と近郊の衛星都市の間を結んでいます。編成によっては総括制御も可能で、複数の行先の列車を連結したり、特に乗客が多い区間で長い編成にしたりで、2〜3本つないで走る姿も見られます。
 ほかの大都市の郊外にも配備する計画はありますが、魔動機関とマナチャージクリスタルに小型で上質な物を使うため、あまり増備は進んでいません。
  「終車を逃せないから、酒場への誘いを断る口実にできるよね」
  ――郊外への最終列車に間に合った冒険者ギルド職員――

 
グランティン近郊列車〈茸のランタン号〉

機関車
二等車
二等車
二等車
二等車
三等車
三等車
三等車
三等車

 キングスフォール以外のキングスレイの都市で一般的な、都市近郊の列車です。編成は長距離列車の格落ちの車両を使い、通勤時間に運転が集中して、昼間は大半の編成が中央駅近くで留置されています。専用の路線を基本的に持たず、ドーデン横断鉄道の幹線や支線の長距離列車の合間を縫って走ります。二等車も指定席ではなく自由席ですが、慣習的に名前を付けて列車を区別しやすくしています。
  「通勤だけじゃなくて、休みは菜園に行ったり、秋は漿果(ベリー)摘みや茸狩りに行ったり。そんな時だけの臨時駅もあるよ」
  ――冒険者パーティの隣の席に乗り合わせた乗客――

 
グランティン近郊列車〈クロスグリ号〉

機関車
二等車
二等車
三等車
三等車
貨物車
貨物車
貨物車
貨物車

 春の山菜摘み、秋の漿果摘みや茸狩りのための列車で、朝に街を出て夕方に帰ってきます。普段は街から外へ出ない住民が外へ出る数少ない機会であるため、冒険者ギルドは事前に近隣の蛮族狩りを大規模に行います。
  「そしてシーズン前にちょっとだけ頂くのが、冒険者の役得だ。街の人達のために、くれぐれも取り尽くすんじゃないぞ」
  ――秋の蛮族狩りに行く先輩冒険者――

 
ヒスダリア近郊列車〈ハイタワー号〉

機関車
二階建て二等車
二階建て二等車
二階建て二等車
二階建て三等車
二階建て三等車
二階建て三等車
騎獣車

 魔動機文明時代に作られた二階建て客車を使っています。普通の客車より乗り降りに時間がかかるため、市街地と鉱山を直結する系統でおもに使われます。騎獣車を連結しており、騎馬出勤やバイク出勤にも対応しています。
  「切符を拝見しまーす」
  「はーい」
  ――1階の通路を回る車掌に、2階の席から中央の吹き抜けを通して切符を見せる――

 
ローカル線用レールコーチ〈サンドウォーム号〉

動力二等三等合造車
(小型貨物車)

 ローカル線の客車列車の合間の乗客サービスとして、1両で走れるように設計した小型の魔動列車です(レールバスに相当します)。三等席も布張りになり、在来の客車より居住性が増しています。総括制御ができないため、複数を同時につなぐ事はできませんが、通常より小型の車両を1両牽引する事ができます。
  「通学列車にこいつを回したお偉いさんを呪いたい気分だ」
  ――子供の群れにもみくちゃにされる車掌――

 
ローカル線用レールコーチ〈リビングツリー号〉

動力二等三等合造車
動力二等三等合造車
(小型二等車)
(小型三等車)

 総括制御ができるようにした小型の魔動列車です。辺境だけでなく、都市近郊の支線系統でも使われます。輸送力が足りない際には、小型の客車を連結してしのぎます。
  「小さい車体を見てると、なんか路面列車を思い出すよね」
  「でも幅は変わらないから、なんか寸詰まりな雰囲気です」
  ――意外な列車が来て驚く二人連れ――

 
高速列車〈グランガチ号〉

動力二等車
動力二等車
動力二等車

 動力客車で編成した高速列車です。魔動機文明末期に作られて遺跡から発掘された足回りに、現代に作られた車体を取り付けました。両端に運転台があり機回しの必要がなく、速度は速いですが、編成が短く、水の供給量が少なくて航続距離も短く、輸送量が中途半端なため、ドーデン横断鉄道の幹線で使うには持て余し気味で、短距離の急行列車や、新しく鉄道が開通する地方でのアピール用に回されています。
  「で、でもかっこいいし、小さなときにこの子を見てなかったら、ドーデンでみんなに会う事もなかったし」
  ――列車に夢を見てドーデン地方に降り立った冒険者――

 
長距離貨物列車〈マナタイトのメイス号〉

機関車
機関車
機関車
マナチャージ車
貨物車×60
車掌車

 ドーデン横断鉄道の幹線の上限まで連結した貨物列車で、強力な機関車を3両使用して、追加のマナチャージクリスタルを積んだマナチャージ車も補助に付けています。貨物は重量のある鉱石を専門に運んでいます。車掌は専用の車掌車に便乗して、機関車では足りないブレーキの操作をします。
  「あれこそが、“マナタイトの魔女”の富の源泉か」
  「正確には『富の源泉の一部』なんだろうけどさー」
  ――踏切で通過列車を待つ冒険者達――

 
貨物列車〈渦巻く砂塵号〉

機関車
漏斗車×10

 漏斗車(ホッパ車)は、土や鉱石などを運搬するための貨車です。魔晶石は、大きなものは貨物車に積み荷として載せられますが、小さすぎたり質が低かったりするものはまとめて漏斗車に流し込まれて、魔動機関の燃料やガンの弾丸の材料になります。
  「“魔晶石の魔女”はいるのかなあ」
  「それって普通の魔女では?」
  「あ、そっか」
  ――また踏切で通過列車を待つ冒険者達――

 
貨物列車〈夢見るキューブ号〉

機関車
コンテナ車×5
貨物車×5

 アルフレイム大陸では、魔動機文明時代の末期に、一部の地域で海運用としてコンテナが導入され、鉄道でも積み下ろしを簡略化するために採用されていましたが、統一規格ができる前に〈大破局〉が起こりました。現在では、コンテナを丸ごと積み下ろしできる魔動機がある駅や港でのみ、限定的に扱われています。
  「“収めるもの(コンテナ)”?」
  「そ。魔動機文明だと単純明快なネーミング多いよね。“鶴首(クレーン)”とか可愛いのもあるけど」
  ――魔動機が動く波止場を眺める子供達――

 
冷蔵急行貨物列車〈鹿の枝肉号〉

機関車
冷蔵車×10
車運車
騎獣車

 食肉を冷蔵して運ぶ貨物列車です。魔動機術を使った冷蔵車を新造するのが現在の技術では困難なため、通常の食肉の輸送は生きた状態で家畜車で行い、遠方の食肉や魚介類を冷蔵して運びます。冬にはドーデン地方の北部で氷を入手しやすくなるため、通常の有蓋車で氷を利用した冷蔵車が使えるようになります。
  鮮血海のウミザリガニサラダが美味だったなあ。いつか冒険者を雇ってランドール地方に行ってみたいけど……。
  ――若手の“鉄の代議”、豪商の宴会の帰りの魔動車の中で――

 
地方間貨物列車〈コルガナ鱒号〉

機関車
機関車
給水車
装甲車
冷蔵車×5
貨物車×10
缶車×5
装甲車

 “奈落の壁”の“壁の守人”と冒険者ギルド本部のために、コルガナ地方だけでは不足する生活物資をドーデン地方から送る列車です。折り返し便では、空で走らせるのは非効率なので、コルガナ地方の特産物(寒い海で獲れる魚、寒冷地の果実、毛皮、魔神からの戦利品など)を載せています。行先が行先だけに、「何か凄い宝があるはずだ」と誤解して襲う列車強盗に事欠かず、便乗している護衛が返り討ちにするごとに噂が真実味を帯びてしまっています。
  「何でダ! こンナに冒険者ガ乗っていテ、“奈落の壁”から運ブのガ食糧や毛皮トか嘘ばカリを!」
  ――列車強盗のアンドロスコーピオン。このあと戦利品を剥がれた――
    「ところでテレポーターは? 冒険者ギルド本部にあるっていうけど」
    「ああ、テレポーターは運べる量に限りがあるから、大量に運ぶには列車を使わないと」
    ――セッション後のプレイヤーとゲームマスター――

 
地方間貨物列車〈蜜の葦号〉

機関車
機関車
給水車
装甲車
缶車×30
装甲車

 缶車(タンク車)でアルコール製造用の廃糖蜜をはるか南方の地方から輸入するのに使われた列車で、運行が予定より遅延して発酵した糖蜜が缶車を爆発させて糖蜜が市街地に流れ込んだ“グランティンの糖蜜災害”の元凶でした。
  缶車のうち内容物の変質で膨張する恐れがある物品を輸送する際には、圧力調整弁を取り付けるか(噴出する物質が鉄道または人体に無害な場合に限る。)、缶内の冷却機能を取り付けること。
  ――ドーデン横断鉄道輸送規約第XXX条第XXX項のXX補則XX――

 
貴賓列車〈黄金竜の翼号〉

機関車
一等寝台車
一等寝台車改(貴賓車)
ラウンジ車
食堂車
二等寝台車
二等寝台車
展望車

 王族、大貴族、政府高官などを、随員とともに乗せる編成です(荷物は別仕立ての貨物列車で送ります)。貴賓車には冷暖房とシャワーも備え付けられています。折り返す際には、展望車も反対側に連結し直します。
  「急病の方をキングスフォールまで搬送、ですか!?」
  「予定変更だ! ダイヤ変更の連絡は任せた!」
  ――夏の休暇中だったマグノアの貴族と家臣――

 
軍用貨物列車〈スマートカービン号〉

機関車
機関車
装甲車
貨物車×10
装甲車
缶車×10
装甲車

 軍事用の物資を運ぶ列車で、装甲車に警備役の兵士が乗り込んでいます。
  「戦闘用の魔動機とか載ってないかなあ」
  「ガンとかバイクとかマギスフィアとかならともかく、今はそんなにたくさん使ってませんし」
  ――普通列車で軍用貨物列車の通過待ちをしながら――

 
危険物輸送列車〈センチネル号〉

機関車
控え車
貨物車
控え車
貨物車
控え車
貨物車
控え車
貨物車
控え車
貨物車
控え車
車掌車

 爆発や燃焼しやすい、またはすると危険な物品を運ぶ列車です。誘爆や延焼を防ぐために、貨物車の間に控え車を挟んでいます。旅客駅での停車や市街地の通行が禁止される、貨物駅でも複数の危険物を載せた列車を近くに停めないなど、危険をできるだけ避けて走らせていますが、列車衝突に巻き込まれて炎上した事故や、蛮族の密偵に爆発させられた事件、警備の厳重さから「貴重品を運んでいる」と誤解した列車強盗が煙草の火で爆発炎上させた事故が起こっています。
  (交易共通語)あぶない さわるな
  (魔動機文明語)危険物輸送 接触禁止
  (魔法文明語)危フシ物ヲ運ビタルナリ 触ルル勿レ
  ――貨物車の側面の表記――

 
移民列車〈暁の希望号〉

機関車
四等車
四等車
四等車
四等車
四等車
四等車
貨物車
貨物車
貨物車
貨物車

 ドーデン地方で〈大破局〉後の混乱が収まった時期に、人族の居住地を再編するために、元難民を移民として送り出すのに使われた列車です。有蓋車に申し訳程度の改造をして、三等車扱いもできずに「四等車」として運行されたのですが、いくら当時でも悪評がひどく、移住が収まってからは貨物車に再編入されました。
  整備状態の悪い車両を「四等車」と呼ぶブラックジョークはこの時に起源を発するが、当時に生きた人族の苦難を忘れないようにしていきたい。
  (※エルフやナイトメアには存命の方がおられるかもしれない。当時の談話などの聞き取りに協力していただける方は、お便りを編集部まで)
  ――「暗黒期のドーデン横断鉄道」(『ドーデン鉄道マニアックス』300年10月特別号)――

 
移民列車〈真夏の窓号〉

機関車
給水車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
食堂車
貨物車
貨物車
貨物車
騎獣車

 現在の移民向け列車です。さすがに長旅に備えて車内で寝られるように寝台車を使い、貨物車と騎獣車で、家財と家畜を一緒に運びます。
  「ブルライト地方ってどんな所なんだろう。楽しみー」
  ――車内の寝台から外を眺める、ラージャハへ移住する鉄道技師の子供――

 
回廊列車〈釣りをするカワセミ号〉

機関車
三等車
一等車
食堂車
二等車
二等車
一等二等合造車(封印車両)
三等車(封印車両)

 マグノア領からゴケルブルク領を一部かすめて再びマグノア領に入る列車の直通客を、車両を施錠して出入りできなくさせる代わりに、通関手続きの面倒さからは解き放ちました。封印車両に乗ると区間内では食堂車が利用できないため、あらかじめ食べ物をご用意ください。
  「中立国から護送される革命家気分」
  (ミステリー仕立てにするための閉鎖空間なんだけどね!)
  ――歴史マニアのプレイヤーと推理マニアのゲームマスター――

 
スリップコーチ〈煙るキジ号附属編成〉

機関車
三等車
三等車
二等車
二等車
食堂車
一等車
二等三等合造車(スリップコーチ)

 走行中に列車の最後尾から切り離し、ブレーキ操作で列車本体の通過駅に停車する客車です。魔動機文明時代に扱いの煩雑さからすたれた技術ですが、ごく一部の鉄道では少ないがまとまった需要に対応するために運用しています。なお、帰りは駅に停車する列車に連結する必要があります。
  「汽車の出てくる絵本を読んだな」
  (ごめん、動画とネット事典しか見てない)
  ――いつも通りのプレイヤーとゲームマスター――


☆市街列車など

 キングスフォール地下鉄やドーデン地方各都市の路面列車などです。これらの鉄道は、一般鉄道より小さな車体を使っている事が多いため、線路の幅が同じでも直通はできない場合があります。
 客車の等級は、一等車と二等車だけか、特に等級を設定しないモノクラスかが多いです。座席の配置は横4列(車両が小さければ3列)のクロスシートか、窓沿いに長い座席を設けたロングシートが基本です。

 
キングスフォール地下鉄〈動2000型〉

動力二等車
動力二等車
動力二等車
動力二等車

 キングスフォール地下鉄の標準的な編成で、全車両が動力車です。地上の鉄道より小さな車両4両を1ユニットとして、運転台はユニットの両端に付いています。〈大破局〉以後に修復された車両部品を寄せ集めて製造しているため、車両ごとにマニアなら判別できる程度の違いがあります。内装は一般鉄道の二等車より簡素で、長椅子に薄いクッションが付いています。
 〈大破局〉以前の地下鉄は一等車もありましたが、車内設備がそれほど変わらなかったため、車両も路線網も縮小した今は二等車だけで編成しています。一等車も二等車も、地下鉄では座席指定はありません。
  「なんで地下鉄の明かりは、古そうな列車だと、線路の継ぎ目で一瞬切れるの?」
  「そういうものだとばかり思ってたから、いまさら言われても、ねえ」
  ――地下鉄に乗る二人連れ――

 
キングスフォール地下鉄〈動3000型〉

動力二等車
動力二等車
動力二等車
動力二等車

 編成の概要は〈動2000型〉と変わりませんが、こちらは比較的高性能な魔動機関とマナチャージクリスタルを割り振った編成で、急行運転する系統におもに回されています。吹き出す水蒸気が激しく、冬は暖かく、夏は蒸し暑いとの評判です。
  〈動3000型〉が実際に〈動2000型〉より温度と湿度が高いのか試すために、温度計と湿度計を持ち、グランドターミナル駅の地下ホームに向かった。
  ――「キングスフォール地下鉄の急行運転」(『ドーデン鉄道マニアックス』295年1月号)――

 
キングスフォール路面列車〈100型〉

動力車
(付随車)

 キングスレイ国内の各都市で共通で使われている路面列車の車両で、1両で走れますが、動力を積んでいない付随車を1〜2両牽引して走る事もできます。路面列車は路線上の曲線の半径が小さいため、通常の列車より小型の車両を使っています。路面列車の車両には等級はありません(一般鉄道の一等車を利用する層は専用の魔動車を使い、三等車を利用する層は徒歩で移動します)。
 「路面」列車とはいいますが、郊外では専用軌道を走る区間もあります。地下鉄の一部の路線は、路面列車が乗り入れる事ができます。
  「普通の列車は路面を走るの?」
  「あるらしいけど、路面だと速度出すと危ないからね」
  ――路面列車に乗り換える二人連れ――

 
キングスフォール地方鉄道〈制30型〉+〈動15530型〉

制御二等車
動力二等車
動力二等車

 キングスフォールと郊外を結ぶ、旅客輸送を中心にした短距離の鉄道です。一般の鉄道より小さめの車両で、駅も頻繁に設けられています。魔動機文明時代は大きな路線網がありましたが、現在運転されているのはそのうちのごく一部で、畑のただなかに車両が放置されているのはキングスフォール周辺の農村の風物詩です。
  「列車が倉庫になってます。魔動機文明って物持ちがいいですねー」
  「車体はあっても、さすがに魔動機関とマナチャージクリスタルは外してるよね」
  「うちの実家だと、列車から持ってきたのを、給水ポンプの予備部品に使ってたっけ」
  ――キングスフォール郊外の廃線跡にて――

 
キングスフォール地方鉄道急行列車〈アザガイ号〉

制御二等車
付随一等車
動力二等車
動力二等車

 地方鉄道の急行列車で、一等車も連結されています。使用される車両は普通列車とあまり変わらず、地方鉄道でも座席指定はありません。
  「横断鉄道はおめかししてお出掛け、地方鉄道は普段着で出歩く、みたいな感じっすかね」
  ――地方鉄道と横断鉄道の違いを聞かれて(個人的な感想です)――

 
キングスフォール地方鉄道動力貨物列車〈ゴーツフット号〉

動力貨物車
動力貨物車
動力貨物車
動力貨物車

 地方鉄道の動力貨物車による編成です。2両で1ユニットにして使い、通常は駅のプラットホームの長さを超えない4両程度で使います。
  「やっさいっやっさいっに、くっだもっのさ〜ん♪」
  「――機嫌良さそうだな」
  「――歌うのは気を紛らわすためで、かえって機嫌悪い時が多いって、うちの母からは聞きました」
  ――歌いながら荷下ろしする鉄道員と、話し掛ける機会をつかもうとする冒険者達――

 
ゴケルブルク路面列車〈300型〉

動力車
付随車
付随車

 3両編成の路面列車です。この編成の運転席は片方(動力車側の先頭)だけで、終点ではループ線を使って折り返します。車内の座席も進行方向を向いています。
  「中央広場駅前……駅?」
  「ああ、路面列車が停まるのは停留所っていって」
  ――一瞬言葉が出ないサーバルのリカントと、仲間のカラカルのリカント――

 
グランティンフニクラー〈5・6型〉


客車
貨物車

 グランティン近辺の傾斜地を走る交走式ケーブルカーです。2つの編成を上部駅から井戸の釣瓶のように吊るして走らせています。ワイヤーはマナタイトを利用した非常に強度が高いもので、近隣のドワーフ部族が管理する工場で作り出しています。
  「き、切れませんよね、これ? 縄? 綱? ええと?」
  「まあまあ、ドワーフの技を信用しなさい」
  ――怖がるエルフと落ち着いたドワーフ――

 
ヒスダリア鉱山鉄道列車〈鉱10号〉

機関車
客車
客車
貨物車
貨物車
貨物車
貨物車
車掌車

 ヒスダリア一帯の鉱山で使われる鉱山鉄道の小型の車両の編成(の一例)です。運ぶ荷物が重い事を考慮して、線路の幅も一般の鉄道より狭くなっています。客車に乗せるのは鉱山の労働者で、通常の客は乗せないのですが、沿線の集落からの「便乗」を認めている場合もあります。
  「載せるのは魔晶石にマナタイト。まあ精錬前だけどよ」
  ――便乗する労働者――

 
フレジア方面林業鉄道魔動車〈エメラルドラクーン号〉

動力車
客車
貨物車
貨物車
貨物車
貨物車

 マグノア国内の鉄道駅と、フレジア国境沿いにある木材の集積地の間を結んでいる林業鉄道です(フレジア国内は通っていません)。動力車は人や貨物も少しだけ運べるのですが、通常は客車や貨物車を連結して走ります。集積地から鉄道駅へは木材を、逆方向は生活物資をおもに運びます。
  「フレジア市に行きたいなら、次の駅から歩いて、国境を越えた先から駅馬車が出てるから」
  ――便乗した冒険者に話し掛ける機関士――

 
ヒスドゥールモノレール〈懸2-5型〉

動力車
客車
貨物車

 元ヒスドゥール大裂穴に走っているモノレールで、懸垂式と跨座式の両方があります。この編成は懸垂式で、終点のループ線で折り返す……のですが、路線が途中から使えないため、後退運転で元の駅まで戻しています。
 魔動機文明時代の路線の大部分はヒスドゥール浮遊連峰に「持って行かれ」ましたが、路線自体は機能する状態で残されているといいます。
  「ぶら下がってるみたいな不安感」
  「爽快感」
  「ごめん分かり合えそうにない。だから揺らすな、こらっ」
  ――高い所が苦手なナイトメアと、高い所が大好きなグラスランナー――

 
ノーザンファング連山鉄道歯車式魔動車〈スカディ号〉

動力車
動力車

 登山鉄道の2両編成のラック式魔動車です。走行用のレールとは別に中央に歯を刻んだレールがあり、車両の歯車と噛み合わせて急勾配の路線を走ります。
  「冬のレジャーのためにこんなの作るのって、魔動機文明すごいよねえ」
  「ふふん」
  「一応、沿線の村も、対蛮族用の砦もあるんだからね?」
  ――雪山を行く冒険者達――

 
アルショニア狭軌鉄道〈スチームポッド号〉

機関車
一等二等合造車
食堂車
三等車
三等車
貨物車

 アルショニ島の内部を走る鉄道は、一般の鉄道よりやや小さな規格(狭い線路の幅、小さな車両限界)で作られていました。「カーブが多いから線路の幅が小さい方がいい」という理由だったらしいのですが、島外との直通ができないため、〈大破局〉で破壊された路線網をある程度復旧した現在、アルショニア政府は幹線を改軌および限界拡張する計画を立てています。
  「アルフレイム大陸本土から離れた地域の鉄道では、『曲線を曲がりやすい』『大きな車両を使える』などの理由で、大陸標準軌とは異なる、様々なゲージが採用されたのです。その最たる例はレーゼルドーン大陸の多脚歩行する列車で、それはもはや列車と呼んでよいものかと」
  「おー絶景ー」
  ――鉄道マニアの賢者と聞き流す仲間――

 
曳船鉄道〈35000式移動機〉

機関車
機関車
機関車

(船)

 運河を行く船は、魔船艇ならともかく、帆船はそのまま進むのは難しく、曳船道(ひきふねみち)という運河沿いの道から馬で引っ張っていました。魔動機文明時代後期には、曳くための動力が馬から魔動機関を使った機関車に移りますが、やがて鉄道との激しい競争により、大半の運河は衰退し始めます。ドーデン地方の復興においても鉄道が優先されたため、河川交通はアルフレイム大陸の他の地方よりは便利な程度までしか復活しておらず、基本的には貨物用で、運河沿いの曳船鉄道も、外航船をそのまま乗り入れられるような大規模な運河でしか機能していません。
  「……積み替えしないだけ、楽?」
  「なんじゃないかな」
  ――鉄道橋から交差する運河を見下ろしながら――

 
アルショニア埠頭鉄道〈腹いっぱいのペリカン号〉

機関車
客車
客車
制御客車

 アルショニア女王国のとある港の、遠浅の海に突き出た長い埠頭の上を走る、小さな鉄道です。大きな船も直接埠頭に停められるため、はしけを使わずに、岸辺から船まで人や貨物を運べます。
 アルショニアにはほかにも変な、いや、変わった鉄道が多く、二階建ての路面列車や、海底に軌道を敷いて海上を走る列車などが存在したといいます。
  「(魔動機文明時代からアルショニアは変わった発明が多くて、暗黒面をもじって『ア国面』と呼ばれたっていうけど)」
  ――乗りながら感慨にふける魔動機師――

 
ナニモ村軌道動力車〈森の王者号〉

動力車
小型貨物車
小型貨物車

 ドーデン横断鉄道から離れた村から、横断鉄道の駅まで引かれた路線です。こういった簡易な軌道では、控えめに言って特異な車両や、いい加減なダイヤや安全基準、地元ルールなどがあります。この軌道唯一の動力車は、見た目は平屋根の小屋に窓と車輪を付けたような物体です。
  「誰が作ったんだろう。というかどこから魔動機関を確保して」
  「マギテック協会で勉強した村長の息子が、遺跡から冒険者が発掘した魔動機を組み合わせて作ったんですわ」
  ――唖然とする冒険者と、見慣れている村人――

 
ロードトレイン〈タイラントゴルギアス号〉

魔動車
トレーラー
トレーラー
トレーラー

 大出力の魔動車でトレーラーを複数牽引して道路を走るもので、厳密には「列車」ではありません。鉄道中心で整備されたアルフレイム大陸の交通で、このような大型の魔動車を許容できるような高規格の道路はあまり発達しませんでした。
  「繋がって走ってるけど――何かが違う」
  ――少し落胆する冒険者――

 
ハールーン馬車鉄道〈葦毛号〉


客車または貨物車

 ウルシラ地方に一般の鉄道はありませんが、ハールーンには馬が軌道の上の車両(大きめの馬車サイズ)を引く馬車鉄道があります。おもに首都の中と、川〜鉱山を結んでいます。
  「馬が出払ってるけど、ここは私のダウレスで!」
  「無茶言うな」
  ――焦るライダーと、突っ込むその仲間――

 
ハールーン馬車鉄道魔動車〈マギテック協会号〉

動力車

 馬車鉄道にハールーンのマギテック協会が持ち込もうとしている試作車で、マギテック協会の施設内で試験運用されています。これまで魔動バイクを改造して線路上を走らせた事はありますが、本格的な動力付きの車両を作るのは初めてです。
 なお、基本的に片方にしか進めず、バックすると見通しも悪く性能も落ちます。
  「誰だ、こんなの持ち込もうとしている奴は」
  「協会長です」
  ――西方からやってきた魔動機師と、マギテック協会職員――

 
ハールーン馬車鉄道操霊術車〈石人車号〉

客車
ストーンサーバント

 永久化されている発掘もののストーンサーバントに客車を押させています。魔術師ギルドの操霊術師が考案しましたが、餌や排泄の問題がないにもかかわらず、「無駄遣い」「量産できない」などの理由をつけられて、普及する兆しがありません。
  まさしく魔法文明と魔動機文明のマリアージュである。悪酔いしそうな。
  ――「大陸東部の秘境を走る」(『ドーデン鉄道マニアックス』301年1月号)――
    「とか書かれたじゃないですか。マギテック協会の協会長を笑えませんよ」
    ――魔動機文明語からウルシラ地方語に翻訳した紙と一緒に投げつける操霊術師の弟子――


☆特殊列車

 一般に利用される列車とは違う、特別な車両や編成です。

 
見本市列車〈ハーヴェスター号〉

機関車
二等寝台車
食堂車
貨物車
貨物車
貨物車
貨物車
騎獣車

 移動見本市用の編成です。手紙での通信販売の窓口も兼ねています。駅から離れた地域への配達は、騎獣か(貨物車に積んだ)馬車で向かいます。
 似たような編成の「移動百貨店列車」「移動サーカス列車」なども存在します。
  「移動図書館が欲しい。移動本屋でもいいから」
  「通信販売で我慢しろ。はい最新版のカタログ」
  ――遺跡を長期調査中の冒険者達――

 
医療列車〈赤三輪号〉

機関車
給水車
風呂車
二等寝台車改(病室)
二等寝台車改(病室)
医務車
医務車
食堂車(待合室兼用)
二等寝台車
騎獣車

 キングスフォールのライフォス神殿が所有して、ドーデン地方の辺境を巡回する、いわば移動病院です。機関車の魔動機関に発熱量が大きなものをあえて使い、患者の衛生を保つための入浴に利用しています。
  医療から遠い僻地に医療列車が巡回するようになり、幼児の死亡率は魔動機文明時代後期の水準まで下がった。ドーデン地方復興の端緒の一つである。
  ――『ドーデン復興三百年記念史』――

 
宿舎列車〈微笑むヤカン号〉

機関車
給水車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
食堂車
ラウンジ車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
貨物車

 集落から離れた場所での作業員の宿舎として作られた編成で、特別に改造された車両は含まれません。作業期間中は、機関車は暖房とお湯の供給のためにつながれていました。
  「あそこにある側線。あれがおじの働いていた場所でした」
  「じゃあ、現場まではもう少しですね」
  ――作業現場に再訪する少年と冒険者――

 
遊牧列車〈羊投げ号〉

機関車
給水車
二等寝台車
食堂車
貨物車
騎獣車
騎獣車
騎獣車
騎獣車
車運車

 マグノア草原国のとある部族で、家畜の群れを放牧地から放牧地へ移動させるために考案された列車です。確かに移動は高速化されましたが、都合のいい放牧地が側線のある場所にあるとは限らず、1年だけの利用でした。ちなみに羊投げとは、毛刈り前の羊の毛から土汚れを流すために川へ投げ込む行為で、怪我させたり溺れさせたりしないように投げるには熟練の技が必要です。
 なお、放牧する家畜の群れが線路を横断する際に列車と衝突する事故は、魔動機文明時代からありました。ドーデン横断鉄道の幹線は、放牧ルートにあたる場所では橋を架けて立体交差にしていますが、支線までは手が回らず、「駅や信号所から列車へ通知する」「ダイヤと照らし合わせてから見通しの利く場所で渡る」などして対策しています。
  「花の咲く場所を追う養蜂列車のアイデアが社長から出たが、『駅を蜂だらけにするのは勘弁してくれ』と没にさせてもらったよ」
  ――鉄道会社の役員――

 
宮殿列車〈翡翠のクジャタ号〉

機関車
機関車
給水車
一等寝台車
御料車
一等寝台車
展望車
ラウンジ車
食堂車
食堂車
業務用車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車
二等寝台車

 マグノア草原国の移動宮殿列車です。外観も内装も統一感のある美しい編成は、遊牧民の王侯が所持していた移動天幕の現代版ともいえるでしょう。アミード王はこの列車で国内をしばしば巡幸します。
  「だからますます運動しないで体重が」
  「しーっ」
  ――宮殿列車を遠くから眺める牧夫の二人――

 
ルーンフォーク列車〈グランティンの珈琲号〉

機関車
給水車
マナチャージ車
ジェネレーター車
一等寝台車改(住居)
ラウンジ車
食堂車
二等車改(教室兼会議室)
二等寝台車改(住居)
二等寝台車改
二等寝台車改
二等寝台車改
貨物車

 鉄道会社が保有するルーンフォークのジェネレーターを中心にした列車です。ここで生まれたルーンフォークは鉄道員としての訓練を1年ほど受けてから、会社の各施設へと配属されます。
  「……鉄道員としての適性がなかったら、まさか処分――」
  「ないない。外部に就職先を斡旋するだけだって、私みたいに」
  ――怯えるレプラカーンを撫でるルーンフォーク――

 
動力監査車〈インスペクター〉

動力監査車

 業務上の書類とか売上金とか視察する重役とかを乗せて走る車両で、車内には会議室、寝室、荷物室などがあります。鉄道会社直属の高レベル冒険者も同乗しており、外部からの襲撃に備えています。
  「前に監査車を襲ったドレイクがいてね、ああ、変身する間もなく殺られてたよ」
  ――鉄道駅の事務員――

 
給水列車〈ヴァンニク号〉

機関車
給水車
風呂車(ヴァンニクがいる)
給水車×10

 水の補給地点が乏しい路線の補給駅へ給水車を持っていき、空になった給水車を持ち帰る列車です(機関車の次に付けている給水車はこの列車自身用です)。当初は〈ウンディーネ号〉という名前でしたが、職員の福利厚生用の風呂車を管理する妖精使いがヴァンニクに気に入られ、列車名も変えました。
  「いらっしゃーい。お湯で綺麗にしてってね」
  ――住み着いているヴァンニク――

 
厚生列車〈ケットシー号〉

機関車
給水車
風呂車
理髪車
診療車
ラウンジ車
食堂車
二等寝台車
貨物車
貨物車

 職員の福利厚生用に、辺境の駅や信号所を巡回している列車です。ラウンジ車の主はちょっと大きめの猫で、「実は幻獣だ」「魔術師のファミリアだ」「テラスティア大陸のミアキスという人族だ」などと言われています。
  「いrにゃー」
  ――猫(?)――

 
レールバイク〈緑のヤモリ号〉

魔動バイク改
(小型貨物車)

 鉄道用に改造した魔動バイクで、魔動機関から鉄道用の車軸に動力を伝達して走ります。速度は元の魔動バイクと変わりませんが、抵抗が少ないレールの上を走るため、余剰出力で小型の貨物車を牽引する事ができます。鉄道事業者が保線用に使うほか、辺境やドーデン地方の外では、個人が路線を勝手に使ったり(本来は違法ですが、本数が少ない路線だとしばしば見過ごされます)、廃線を利用していたりします。
  「列車が来るのは明後日だから、これで行くね!」
  「臨時列車に気を付けるのよー」
  ――人里離れた線路沿いに住む少女と母――

 
デュアルモード魔動車〈クラッシュベア号〉

控え車(無蓋貨物車)
DM車
貨物車

 保線用の魔動車で、デュアルモードにより線路の外を四輪車として走行できます。保線用編成は、前方に罠があった場合に囮にするための控え車を前に、保線用資材を積んだ貨物車を後ろにつなぎます。
  「思ったより普通だよね。変形合体とかするかと思ってたのに」
  「そういうのじゃないから。それよりこの先に蛮族がいるぞ」
  ――列車の運休日に便乗した冒険者と、運転をする保線員――

 
雪かき編成〈グレイリンクス号〉

ラッセル車
機関車
ロータリー車
機関車

 アンダファングトンネルやスルーザファングトンネルの入口方面で運用される雪かき編成です。雪が少なければラッセル車で雪を押し、多ければ先頭に付け替えたロータリー車で雪を飛ばします。
  ごごごごごごごごごごごごごごごご。
  ――【マナカメラ】を使っていたルーンフォークの魔動機師を埋めるロータリー車――

 
ストラスフォード移動神殿〈燕の宿り号〉

機関車
二等寝台車
食堂車
神殿車
貨物車
騎獣車

 “鉄道神王”ストラスフォードを祀る神殿です。鉄道会社では事業用車として扱われます。神殿車は内部に魔動機文明風の装飾がされて、祭壇にストラスフォードの肖像画が掛けられていますが、外見は普通の車両と変わりません。
 ほこらとして機能するため、ドーデン地方の外でも、移動神殿から半径1km以内ではストラスフォードのプリーストの消費MPが増加しません。
  「汝らの軌道に、よき駅のあらんことを」
  ――冒険者を祝福するストラスフォードの司祭――

 
プライベートカー〈クロツグミ号〉

一等寝台車改(プライベートカー)

 “鋼の元老”の一人が保有しているプライベートカー(私有客車)です。独立した給水や暖房を備え、ほかの旅客列車に併結して移動します。
  「景色の良さそうなところにある謎の側線は、“元老”さんお気に入りの場所だって噂だ」
  ――小さな駅の駅員――

 
キングスフォール地下鉄業務用車〈業9021型〉

業務用車

 1両で走行する業務用車で、職員の巡回、地下駅への物資の輸送、故障した編成の牽引、異常発生個所への冒険者の送り込みなどに使います。発掘された一等車を改造したものであり、座席の座り心地が好評です。
 地下鉄には秘密路線があり、最高議長をはじめとする政府幹部が非常時に使用するという噂も〈大破局〉以前からありますが、その真実は地底の闇の中です。
  「もし秘密路線があったとして、蛮族に利用されてたらヤバくね?」
  「まあ、そこまで関わる事は俺らには多分ないけどな」
  ――トンネルの先の未知のドワーフ部族との交渉に向かう冒険者達――

 
展望路面列車〈湖国の真珠号〉

動力展望車
展望車
制御展望車

 オルファードのルアーナ湖岸を走る展望路面列車です。夜にはレストラン車として、漁火を見ながら楽しいひと時を過ごせます。
 なお車両は中まで吹き曝しで、雨天や冬季には運休します。
  「ううー寒いー」
  「運転初日は、春とはいってもまだ寒いよねー」
  ――観光に来た冒険者達――

 
学校列車〈エコー号〉

機関車
教室車
教室車
教室車
診療車
教職員車
客車
貨物車

 森林鉄道の沿線には、学校が設けられていない地域も多くあります。そんな所を学校列車が回り、週に1〜2日の教育を行います。宿題は多いです。
  「そして宿題の問題作りと採点も多い」
  ――幼少時に学校列車で学んだ、学校列車の新任教師。週に一度の休日を潰しながら――

 
軍用列車〈ティルグリスの爪号〉

レイルウェイカノン
機関車
給水車
二等寝台車改(士官用)
食堂車(会議室兼用)
三等車改(兵卒用)
三等車改(兵卒用)
三等車改(兵卒用)
貨物車
貨物車
騎獣車
騎獣車
レイルウェイカノン

 ドーデン地方の“鋼の国家同盟”が精鋭部隊を急行させるための軍用列車で、レイルウェイカノンを両端に連結しています(レイルウェイカノンは機関車と総括制御して走ります)。兵卒用の車両は三等車を改造して、二層建てのスペースで雑魚寝できるようになっています。
  「詳細は二等軍事機密です」
  「ええー」
  ――マグノア軍広報官とグラスランナーの冒険者――
 ちなみに、レイルウェイカノンの「移動速度:90(車輪)」は、通常移動で32.4km/h、全力移動で97.2km/hに相当します。

 
軍用列車〈デザートスコーピオン肆号〉

バレンドルン改
シールンザーレィ改
スタースナイパー改
装甲車
装甲機関車
ザーレィドルン改
スタースナイパー改
シールンザーレィ改
バレンドルン改

 “鋼の国家同盟”の軍用列車で、戦闘用に編成されています。魔動機達は、装甲機関車と同じ編成に連結した状態では移動速度:90(車輪)として扱います。連結開放と脚部の展開は1部位の補助動作で、再度の連結と脚部の収納は1部位の主動作で行います。
  「男の子の夢を煮詰めたような編成だね!」
  「むしろ煮詰めすぎ……ていうか?」
  ――目を輝かせる冒険者と呆れる仲間――

 
装甲列車〈第七ロングウォール号〉

制御装甲車
装甲車
装甲車
装甲車
装甲機関車
装甲車
装甲車
装甲車
制御装甲車

 鉄道会社が保有する、拠点防御用の車両です。装甲車には射手や魔法使いが乗り込んで、矢狭間と銃眼から射撃攻撃を放ちます。むやみに長くしても乗り込む人数を確保できないので、もう少し短い編成でも運用できます。
  「列車自体は武装してないから、民間での兵器所持制限に引っ掛からない。いいね?」
  「アッハイ」
  ――鉄道会社の技師と共和国政府の検査官――

 
強襲列車〈フロストパンサー号〉

動力二等三等合造車改(士官・兵卒用)
(小型騎獣車)

 ローカル線用レールコーチを改造した軍用列車です。冒険者パーティ2〜3つ程度の規模の部隊で、鉄道に危険を及ぼす野盗や蛮族などを強襲するために作られました。総括制御が可能で、複数を連結して走る事もできます。速力は大幅に強化されていますが、車体の耐久力は普通のレールコーチと変わりません。
  「速度に任せて蛮族の群れを轢き潰したことがあったけど、足回りが調子悪くなってねえ。整備士に散々怒られたっけ」
  ――共和国軍の若手の士官――

 
装甲列車〈クーシー号〉

動力装甲車

 ドーデン地方の外でおもに使われる、警備用の車両です。装甲車には分厚い装甲を備え付けていますが、積んでいる魔動機関の出力では重い車体を走らせるのに不足するため速度が遅く、速度の高い列車が多数走行する路線では使えません。
  「今日も警備をがんばろー!」
  ――鉄道路線の警備の依頼を受けて便乗する新米冒険者――

 
軍用列車〈グランティンの躍動号〉

レイルウェイカノン
レイルウェイカノン
動力装甲車改
レイルウェイカノン
レイルウェイカノン

 レイルウェイカノンと一体で運用するため、動力装甲車にも多脚歩行機能を付けた軍用列車です(動力装甲車は「「部位:列車砲」の代わりに「部位:車体」(攻撃能力の代わりに「○搭載=10体」)を持つレイルウェイカノン」として扱います)。線路がない所でも移動できるため、戦術上は非常に優位になるでしょう。
  「キモいです」
  ――連結部をうねらせながら多脚歩行する姿を見た冒険者――

 
軍用列車〈サンダーバード号〉

装甲機関車
カーグナー(ドルン×2搭載)
カーグナー(バルバ×2搭載)
カーグナー(バルバ×2搭載)
カーグナー(バルバ×2搭載)
カーグナー(バルバ×2搭載)
カーグナー(バルバ×2搭載)
カーグナー(ザーレィ×2搭載)

 カーグナーにバルバを大量装備して空襲を行うという、シンプルなコンセプトによる軍用列車です。バルバの炸裂弾は炎属性のため、ドワーフ戦士が乱戦に巻き込んでから炸裂弾を投げ落とすという戦法が取られています。デグカーグナーにグルバルバを積んだ上級版も考案されていますが、機数を揃えられないため実現していません。
  「いや、サンダーバードは火を吐かないだろ」
  ――バルバの炸裂弾が蛮族の一団を蹂躙する姿を見ながら呆れる新入り士官――

 
軍用列車〈紺碧のフラウ号〉

動力装甲車
カーグナー(ブルドルン搭載)
カーグナー(シャザーレィ搭載)
カーグナー(魔動バイク×2搭載)

 動力装甲車に支援用魔動機を連結した編成です。バイクを使う騎手も搭乗して、線路上の脅威を排除に向かいます。
  「行くぞ、鉄道小隊! 運行を妨害する蛮族どもを駆逐する!」
  ――カーグナーから下ろした魔動バイクに跨り抜刀する若い士官――

 
魔術師ギルド列車〈野外教練号〉

機関車
二等寝台車(教師・職員用)
二等寝台車(生徒用)
二等寝台車(生徒用)
二等寝台車(生徒用)
食堂車
ラウンジ車(講堂)
二等車(教室)
二等車(教室)
貨物車
貨物車

 教師と生徒達が鉄道沿線の開拓地へ出向いて野外教練を行うために、魔術師ギルドが一時的に編成していた列車です。専用車両ではなく、一般の車両を転用しています。
 マギテック協会や冒険者養成学校も、似たような目的で貸切列車を走らせるかもしれません。
  「懐かしいよねー。魔術師ギルドの学生時代」
  「“壁の守人”にはそんな暢気な時はなかったっす」
  ――思い出にふける冒険者達――

 
囚人護送列車〈法の天秤号〉

機関車
装甲車
聖堂車
二等寝台車改(看守用)
食堂車(会議室兼用)
護送車
護送車
護送車
護送車
装甲車

 キングスレイ政府が所有する列車で、囚人や蛮族の捕虜を護送するための編成です。対蛮族用に〈守りの剣〉を載せた聖堂車を編成の中に含んでいますが、存在は極秘であり、〈守りの剣〉を安置した部屋以外は全く同じ構造の看守用車両と不定期に入れ替えています。
  「車番も極秘の謎の編成……あれにはきっと、“悪路魔人”どのも喜ぶ人族の秘宝が!」
  ――ある蛮族の壮大な勘違い――

 
蛮族列車〈ドレイクの息吹号〉

機関車
一等車(上位蛮族車)
食堂車
二等車(名誉蛮族車)
三等車(下位蛮族車)
三等車(下位蛮族車)
貨物車(奴隷車)

 蛮族領域に取り残された列車を、上位蛮族が名誉蛮族やダークドワーフに動かさせているものでした。冒険者の襲撃により機関車が破壊されたため、現在は運行していないものと思われます。
  「くっ……我々を倒しても、必ずや第二第三のバルバロストレインが」
  「あーはいはい」
  ――倒されたバジリスクと倒した冒険者――

 
蛮族列車〈ブラジオン号〉

客車
コボルド×2

 コボルドに小さな車両を人力で動かさせる、まさしく蛮族列車です。似たようなものは、発想の安直さと簡単さから、蛮族に占拠された遺跡や鉱山で意外とよく見かけます。
  「にしても、どこから車両を持ってきたっすかね?」
  「鉱山用か工場用か、それとも人族が捕まって作らされてるのか……」
  「(ごめん考えてない)」
  ――コボルドに押させた貨物車に乗っているレッサーオーガを物陰から見る冒険者(と、ゲームマスター)――

 
迷宮列車〈黄昏からの呼び声号〉

機関車(制御できれば列車ごと帰還)
展望車(野外環境。ボス戦!)
一等車(謎掛けで突破するか、力で突破するか)
食堂車(どこからともなく補給される水と食料)
二等車(コンパートメントを漁る? そのまま行く?)
二等車(謎の乗客)
業務用車(業務用魔動機)
三等車(脈絡なく出現する下位蛮族)
三等車─プラットホーム(不定期に停車して、すぐ発車する)
貨物車(宝箱)

 列車に乗客が持ち込んだ魔剣が“魔剣の迷宮”を発生させて、列車そのものが迷宮になりました。アルフレイム大陸のどこかを走り続ける迷宮列車は、どこかの路線、どこかの駅で、不意に冒険者を呼び込むかもしれません。
  「窓の外に出たのね? 超高速で放り出されて君は失われた」
  ――ゲームマスター“三度目の正直”――
 なお、“魔剣の迷宮”が列車内に展開された場合の範囲と実際の大きさは、事例により異なります。車両1つの中に迷宮が作られたり、コンパートメント1つの中に迷宮が作られたりする事も、ないとは言い切れません。逆に列車内だけでは収まらず、駅ごと巻き込んだ“魔剣の迷宮”も報告されています。

 
魔神列車〈ラーリスの憤怒号〉

機関車(魔界と接続してエネルギーが流入。〈奈落の核〉はどこに?)
儀式車(魔神達が儀式中)
一等車(召異術師の死体)
食堂車(魔界の食べ物。人族には有毒)
二等車(無人……無魔神?)
二等車(乗客の魔神)
供物車←入口
三等車(乗客の魔神)
三等車(片隅で怯える下位蛮族)
異界獣車(アザービースト)

 列車が“奈落の魔域”に飲み込まれたのか、“奈落の魔域”が列車を作り出したのか、定かではありません。【レスキュー・フロム・シャロウアビス】で“奈落の魔域”から救出されたグラスランナーのスカウトによると、魔神達は列車を持ち込んで魔界に帰る手段を探しているらしいとの事でした。“奈落の魔域”自体は移動してしまい、行方知れずになっていますが、魔神列車の破壊または停止に懸賞金が掛かっています。
  「窓は開かない」
  ――ゲームマスター“だから三度目はないとあれほど言ったのに”――
 なお、“奈落の魔域”も範囲の大きさは様々です。

 
幽霊列車〈霞の果て号〉

機関車(ゴーストが融合したアンデッド機関車と戦闘!)
一等車(ゴーストが銀の武器を託す)
食堂車(食事を待ち続けるゴースト)
二等車(無人の空間に現れる魔法文字)
二等車(鍵の掛かったコンパートメントに……)
二等車(敵対しないゴースト達)
三等車(乗客と蛮族のゾンビ。高レベルならレブナント)
三等車─プラットホーム(ゴーストに導かれ……)
三等車(ゴーストのフェロー)

 〈大破局〉で蛮族に殺害された乗組員と乗客達が、列車ごと廃線跡をさまよっています。魔動機文明時代に鉄道があったであろう地域なら、あまりこだわらずに走らせる事ができるでしょう。
  誰よりも鉄道を愛し……悼み続ける機関士に……救いを……どうか……
  ――戦士に銀の武器を手渡し、消え去るゴーストの最後の声――

 
幽霊地下鉄〈動1027・1773〜1776〉

動力一等車(何が待ち構えるのか)
動力二等車┐ (一定条件を満たすと一等車へ)
動力二等車├(つながりはランダム)
動力二等車┘ (ランダム出現する各種モンスターや宝箱)
動力二等車─プラットホーム(編成のどこから乗ってもこの車両)

 キングスフォール地下鉄の路線に出没する謎の列車です。地下鉄が秘密裏に運営する秘密列車とも、“奈落の魔域”に侵された列車とも、列車に亡霊が憑いているともいいます。廃線になっている路線を走っているのを見たという証言もあります。
  「蒸気とともに現れ……蒸気とともに消える。その列車が行きつく先といえば――」
  ――地下鉄駅構内で無許可で営業していた講釈師。このあと駅員に連行された――

 
ロケット式列車〈火を吐く息子号〉

動力車

 薬品を合成、燃焼させて火を噴く圧力で走行する、特殊な列車です。テスト走行で爆発四散して、量産されませんでした。
  テスト走行で記録された瞬間速度は、いまだに更新されていない。ただし、「結果的に走行に失敗したものを記録として認めてよいのか」という指摘はもっともなところである。
  ――「はやすぎた鉄道車両達」(『ドーデン鉄道マニアックス』275年10月号)――

 
プロペラ式列車〈地上の翼号〉

動力車

 魔航船の推進に使われたプロペラを導入して、高速で走る列車です。「1両でしか走れない」「高価な魔航船のコアが必要」「プロペラが駅の乗客を巻き込むと危険すぎる」といった欠点のため、試験走行のみにとどまりました。
  やりたい事は分かるが、なぜその方法を取り、そこまで突き進んだのか、意味が分からない。
  ――「はやすぎた鉄道車両達」(『ドーデン鉄道マニアックス』275年10月号)――

 
魔導列車〈デュランディルの星々号〉

動力一等寝台車
動力ラウンジ車

 魔動機文明時代に魔導師が(秘密裏に手を加えて)作り上げた列車で、外見は動力がないはずの客車でありながら、魔動機関を使わずに、台車に推進能力を与えて走ります。魔動機術によらない走行能力を持つため、〈大破局〉の際には冒険者ギルドに助力して走り回ったそうです。「幻覚で普通の客車に偽装する」「非物質化してほかの列車をすり抜ける」などの能力があるといわれますが、その実態は定かではありません。
  「どうしてその労力で、テレポーターや飛行する乗り物を作らないのかって?
   だって鉄道が好きだもの」
  ――魔導列車を作り上げた魔導師――

 
神聖列車〈無限の軌道号〉

機関車
客車
客車
客車

 “鉄道神王”ストラスフォード自らが運転するという、伝説上の列車です。機関車も客車もストラスフォードが初めて実用化した初期タイプのものですが、神力により想像できない速さで走ります。それだけでなく、光の線路を作り出して空をも走るといいます。
  神位に昇ってから作られた車両を「ストラスフォードが開発した車両」に含むのかは、今も熱い論争となっているのは、読者の皆様もご存じだろう。
  ――「ストラスフォードが開発した車両」(『ドーデン鉄道マニアックス』250年7月号)――

 
試作高速列車〈アルフレイムの自由号〉

制御一等車
食堂車
動力二等車
動力二等車
動力二等車
動力二等車

 魔動機文明時代末期に開発されていた魔動列車で、最先端の高出力魔動機関と高品質マナチャージクリスタル、マナタイト合金製の軽量高強度構造の車両を使い、華々しくデビューする――はずでした。〈大破局〉で開発は中断され、キングスレイ国内の鉄道遺跡で発掘されるのを待っています。
  「        !」
  ――あなたの喜びの声――


☆追加列車

 一通り作ってからの追加分です。

 
遺跡地下鉄〈マド200型〉

シールンザーレィ改
動力二等車
動力二等車
動力二等車
動力二等車
動力一等車

 地下鉄遺跡内を走る謎の列車です。先頭に車輪で線路を走行可能なシールンザーレィを連結しており、走行を妨げる蛮族などをレーザーで攻撃します。遺跡のトンネルや駅にチュンチュンと雀の鳴き声のような音が響くその時、この列車が地下から現れる蛮族を撃ち殺しているのだといいます。
  マナチャージクリスタルを個別の車両に積むのではなく、大量のマナチャージクリスタルを置いた施設で集約した魔力を、導体を通して車両の魔動機関へ送り込む技術が、高温の水蒸気の排出がこれ以上困難な地下鉄において検討されていた。
  ――「魔力伝導式地下鉄道について」(『ドーデン鉄道マニアックス』17年復刊記念号)――
    「つまり札幌市営c」
    「そうだよ」
    ――感付いたプレイヤーと開き直ったゲームマスター――


『ソード・ワールド2.5』:(C)北沢慶/グループSNE/KADOKAWA

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