◇新大陸通信・01号◇


 『ソード・ワールド2.5』についてはしがき。


◇テラスティア大陸との、ゲーム上のなんか違い

『ルールブックI』の違いとか。ちょっとずつ追加。

・1年が360日、1ヶ月は全部30日だと明言されました。

・北半球なので異世界感がちょっと減少。というか「2.0」公式リプレイでも、「秋も深まる4月」とか「8月なので外は大雪だね」とか「1月! 海! 水着!」とかやればよかったのに。

・1日の区切りは午前6時。真太陽時(その地域での実測によるもの。例えば東京だと東経135度より東なので、真太陽時は日本標準時(GMT+9:00)より早くなる)によるものだと思うので、時間帯を採用している地域があるとすれば……(定時運行が重要な鉄道があるので、真太陽時ではやっていけないと思う)。
 時差はどれくらいかなあ。ザルツ地方を0として、ラファリア群島で+5、ブルライト地方で+7くらい?

・冒険者ギルドがあります。魔法文明時代にできた“壁の守人”ネットワーク(大陸の北の方にある魔界との間に開いた穴“奈落”の侵蝕に警戒する)の末裔にあたり、各支部はテラスティア大陸の冒険者の店みたいにバリエーション豊か。

・魔術師ギルドがあります。魔動機文明時代の秘密結社が〈大破局〉で人族を救うために公に現れた組織で、「知識の剣」塔で優秀な人材育成も。テラスティアの魔術師も組織化を見習ってほしい。

・アルフレイム大陸特有の組織では、遺跡ギルドという組織があり、遺跡から遺物を買ったり流通させたりしているのですが、実質的には盗賊ギルドで、冒険者ギルドやスカウトの一部とは伝手もあるとか。

・最初の舞台はブルライト地方。テラスティア大陸から“呪いと祝福の大地”アルフレイム大陸への玄関口です。テラスティアの初の舞台だったザルツ地方より脅威が散在的なためか、あまり強固なまとまり感がないのは、個人的にはリーンシェンク地方とかの印象に近いかも。

・鉄道はブルライト地方ではほぼ未開通(北端の国からよそへ行くのしかない)。近距離を試験運行とか、鉱山鉄道とか、馬車鉄道とか人車鉄道とかの夢も見たいです。
 なお、飛空船はテラスティア大陸ほど一般的ではないそうで。というか一般的だったんだ。比較の問題でしょうけど。

・『ルールブックI』生まれ表によると、フェアリーテイマーはテラスティア大陸よりマイナーな技術っぽい。……『ルールブックII』に回されただけですが、まあそんな解釈を。

・真語魔法に【スリープ】がなくなり、【ナップ】で居眠りに軽減。確かに少人数プレイで致命的な呪文でしたが、こちらも目標を無傷で捕らえるのが難しくなりました。
 ……「1.0」の“スリープ”や“パラライズ”に比べれば、まあ。

・魔動機術【グレネード】が、大型マギスフィアから射出するのではなく、小型マギスフィアをオーバーロード爆発させる形態に変化。ああもったいない。
 ショットガンも片手持ちでは撃てなくなりました。

・続投種族は人間、エルフ、ドワーフ、タビット、ルーンフォーク、ナイトメア。シャドウはレーゼルドーン大陸生まれで今回はお休み。
 サプリメント追加種族だと、魔晶石が多いのでフロウライトは、自然も豊かなのでフィーも、魔動機文明絡みでレプラカーンも、地域限定ではないのでセンティアンもいそうですが、ほしい場合は「2.0」から。ソレイユもレーゼルドーン大陸生まれなので、使いたい場合は工夫が必要かもです。

・エルフの[剣の加護/優しき水]が、毒と病気への抵抗力を上げるようになりました。ちょっと逞しい感じ。
 ナイトメアの[異貌]は回数制限ありません。エラッタに注意。

・新登場種族はリカント。普段はけもみみと尻尾が生えていますが、[獣変貌]で頭部だけが肉食獣めいて変化して、筋力ボーナスが増えます(あとついでに暗視も)。変化中はリカント語しか話せないので、魔法が神聖魔法しか使えません。やはり戦士系か神官戦士でしょうか。
 ちなみに蛮族のライカンスロープとは関係なく(混同されて被害を受けた事があるので、むしろ憎んでいる)、同じ人族のミアキスとも多分関係ないでしょう。にゃーん。

・神々にも、おなじみライフォスやティダンやキルヒアやシーンとともに、イーヴ、ハルーラ、ミルタバル、フルシルといった新顔さん。古代神はティダン信仰が盛んだとか。大神はシーンがテラスティア大陸&レーゼルドーン大陸と共通ですが、他の神様達は管轄外です。もちろん布教は可能。

・「フェロー」の設定が追加。「ダイスの出目により指定された行動を取る(キャンセル可能)。達成値は固定」「HPがなく、基本的に死なない」「MPはあるよ」で、需要を考えると、回復中心の神官戦士がよいのではないかと思います。

・いきなり出現するランダムダンジョンに、“魔剣の迷宮”に加えて“奈落の魔域”が。内部が野外環境にもなるという脈絡のなさで、ダンジョンでないオープンフィールドの需要にも対応しています。

・魔物は魔法の媒体が不要だと明記。人族や蛮族の場合、まだ蛮族なら「肉体の一部が魔法の媒体になる」程度で済みそうなのですが、人族も含めるとなると、身も心も魔物になると肉体が変質するとかいう設定はたぶんない、はず。

・スリングは武器ではなく投擲補助具です。投擲武器はあくまでも石の方。


◇もうちょっと色々と

『ルールブックII』とかから。順不同。

・フェアリーテイマーは、「6属性から4属性を選んでスタンバイさせ、その系統だけ使える」ように。カオス系はお預け。
 あと妖精も召喚して戦わせる事が可能。召喚中は妖精魔法は使えなくなりますので、戦士系技能やほかの魔法系魔法も取っておきましょう。

・バードは、呪歌の演奏で楽素(3種類あり)を貯める→終律(ダメージや回復など)を放つ、の繰り返しで戦闘もできます。特殊な武具で戦闘しながら楽素を貯めるのも可能。

・コンジャラーもゴーレムを操れます。用意する素材は面倒ですが、ゴーレムを使いながらでも操霊魔法は使えます。妖精の使役とゴーレムの使役も別々にできるので、二体同時行使の夢を見るのも自由です。

・続投種族はリルドラケンとグラスランナー。ハイマンはアルフレイムでは作られていなかったのでしょうか。

・新登場種族はメリア。人型ですが(マンドレイクをつい想像)、短命種は草の花が、長命種は木の花が咲いています。普通にご飯を食べますし、光合成はできません。瑞々しいのか、火にも特に弱くはありません。
 器用度と敏捷度が心もとないのですが、生命力と精神力が高めなため、丈夫な魔法使いが作れます。[繁茂する生命]で睡眠不要で、HPとMPは朝に自動で回復します。
 なお種を産むのですが、受精はまさか花が花として機能して……というわけではないそうです。

・武具のアビス強化。当たり外れがちょっとどころでなく怖いので、アビスシャードを多めに準備してから保険にしたいです。

・〈守りの剣〉の個体差とかについてのまとめ。範囲が広いけど欠片が大量にいるうえに効果時間も短いとか、その逆とか、儀式の隙を突かれないための予備を備えている街とか、ここも想像の膨らませどころ。
 …………苦痛じゃなくて他の感覚を与える〈守りの剣〉とかあるかなあ。睡魔とか吐き気とか酩酊感とか多幸感とか性感とか(製造禁止)。

・古代神はアステリアやグレンダールがこの巻で登場。大神のダリオンも大陸の設定的に重要そう。ミリッツァの神像のデザインにも興味が。
 そして蛮族の恐るべき信仰も! コワイ! ツァイデスとメティシエの重点の違いとかも興味深いけど!

・言語や種族についての、興味深い設定が数々。ドワーフ語の「単語に単語をつなげて長くする」というのがドイツ語っぽいなーと思ったり、リカント語の文字が縄を結んで作るというのでインカとかのキープを連想したり。アルフレイムのエルフは特に排他的だけど学習熱心とか、魔法文明時代や魔動機文明時代に大陸外からやってきた人族もあったとか、そこで被害を受けたリカントにアメリカ先住民みも感じたり。
 人間は入植民の事も考えると、言語や民族が相当複雑な分布になっている可能性もなきにしにあらず。テラスティア系とかレーゼルドーン系とか。

・ドーデン地方では鉄道網(ノーベル物理学賞を受賞したハンス・アルブレヒト・ベーテお祖父さんに捧ぐ)が! あとブルライト地方から結構遠い。

・大陸全体で緑が豊かで魔晶石も多いそうです。大陸西部はマナタイトが豊富で、魔動機文明が身近な地域。東部は特に自然が豊かで、魔動機文明から距離を置いていた方。東部の設定も待たれます。

・混沌海の彼方のケルディオン大陸(フリー設定用大陸)が意外とアルフレイム大陸から近いです。まあ元々は陸続きだったというので。繋がっていた部分は元から標高が低かったのか、単純に沈んだのか、島や暗礁になって残っているのか。地図の外をどんな大きさと形にするのも想像力次第です。

・ショートストーリーズ「呪いと祝福の大地」にもいろいろ話が載ってます。リカント(ガルー)の生活とかコカトリスの味とか鉄道の手旗信号士とかメリアの生態とか。おすすめ。


◇もっと更なる深みに

「ゲームマスタリーマガジン」周りの先行情報も含めて、『ルールブックIII』辺りに絡みます。

・ライダーが再来。アルフレイム大陸のライダーギルドは、冒険者ギルドが支援しています。
 通常は片手で手綱を握らないといけないため、騎乗して弓矢を使うにはライダーが5レベル必要。やはり弓騎兵はラクシアでもエリートでした。

・アルケミストもお出ましです。アルフレイム大陸だと失伝しなかった分、テラスティア大陸より普及度高かったり? あと地味に《ワードブレイク》で賦術は破壊可能。
 Bランクカードで使えなくなった賦術もあるので要注意。

・続投種族はなんとレプラカーン。なんか地味ですが(ごめんなさい)、[見えざる手]でアイテム装備欄が多く、[姿なき職人]で姿隠しもできます。あと大きな犬耳。
 ヴァルキリーはティエンスと能力が被るためか、希少種族なのにプレイヤー達がラクシアの限界人数まで使用したためか、アルフレイム大陸にはお目にかかりにくいようです。

・新登場種族はティエンス。金属質の色の髪と、身体にはまっている宝珠が特徴。魔法文明時代にアストレイドと人間を合成して作り出されたという種族で、[通じ合う意識]では思念で意思疎通したり、動物の騎獣にボーナスを与えたりできます。また、自分の意思で仮死状態になれたり。
 でも実質寿命が短いのがちょっと悲しいかなあ。

・構造物破壊のルールに一言――「何もかも壊す必要はありませんよ?」。アッハイ、何でも破壊したがるのは蛮族の所業です。

・名誉点のコネクション作りで、ダークドワーフに言及あり。
 あと今更ですが、テラスティア大陸みたいな「二つ名を名誉点で買う」ルールはないのね。確かにあまり有効に使ってるシーンは、リプレイでも「ぞんざい勇者団」くらいしか覚えがないし。

・高レベル魔法もいろいろ。真語魔法でドラゴンに変身できるよ!(訳:データ見抜いた敵蛮族に変身するのは勘弁な!)
 操霊魔法【コピー・ドール】は敵ボスを安全にPCの目の前に晒せます。気絶状態の肉体の在処を突き止めよう。

・〈投擲〉武器のスローイングスター、これはスリケンですね(真顔)。無限に自動生成できるアイテムもありますし(忍殺のう)。

・新たな舞台は中央部(ランドール地方)! 北東部(ウルシラ地方)! 最北部(ザムサスカ地方とコルガナ地方)! それぞれ別々の意味でやばい地方です。
 大都市の冒険とかオリジナル小国とか密度の高い冒険はランドール、移動やフィールドアドベンチャーを楽しむにはウルシラ、高レベルでのアタックはザムサスカとコルガナへウェルカムな感じですかねえ。

・「トレイン・トラベラーズ!」2巻ではパンジャンドラムが登場。紅茶をキメながら、料理描写と一緒にお召し上がりください。


『ソード・ワールド2.5』:(C)北沢慶/グループSNE/KADOKAWA

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